カウンセラーとして

人の人生や命に責任を負うと言うことは、とても重い責任を担うことです。

私は、そのような生業を担っていると、常日頃より痛感しております。

面談で人とお会いすると言うことは、面談に何年来られている方とであっても、その方ご自身の中からその都度生み出るものと向き合う、一瞬一瞬の「今」の連続です。

それが、どのような意図や意味で発せられたものなのか、発したその方ご自身ですらわからないことは多々あります。

それらを受け取り、その方にとってどのような意味があり、それをどのように共有していくのが必要なのか、それが、カウンセラーに問われている仕事だと思います。

その際に、何よりも大切なことは、カウンセラー自身が自分の気持ち、状態、在り様など、自身のことを、どれだけわかっており、自分の軸がぶれずに、相手の方の前に存在できるのかが問われます。

つまり、カウンセラーが全体性をどれだけ把握しているのかに、全てがかかっていると言うことです。

カウンセラーが主観で物事を観てしまっていたら、もはや、お会いしている方は見ええず、そこに起きている事象も見えなくなっている。

100%はあり得ない。だけど、その事を常に大切にする。その為に、自らの存在と向き合い続け、自らを問い続ける。

それが、カウンセラーと呼ばれる人間に必須のスタンスだと思います。

人間だから、それに疲れてしまう時もある。

そういう時は、自らの命、存在を確かめ、取り戻すために、無理せず、お休みを頂いて、自分だけの世界に没入し、自らを取り戻す。

自らを大切にできる人間だけが、人を大切にできる。

それを、カウンセラーと言われる人間は、決して忘れてはならないと思います。